杉並区ビーチコート建設計画に関する陳情


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ビーチバレーコートよりも保育施設を!

28陳情 第20号「 旧永福南小学校跡地のビーチバレーコート建設計画に関する陳情」は、そういった、38名の区民の方の切なる願いが込められた陳情でした。

残念ながら、総務財政委員会では、不採択となりましたが、第一回臨時会(平成29年5月17日・18日)において、反対の立場から意見を述べました。

その全文を以下に掲載します。
よかったら読んでください。

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「28陳情 第20号 旧永福南小学校跡地のビーチバレーコート建設計画に関する陳情」に対する総務財政委員会の不採択決定について、2つの理由から、反対の立場で意見を述べます。

1点目は、陳情の内容の妥当性です。陳情では、海のない杉並にはビーチバレーコート建設の必要はなく、むしろ、永福周辺は保育園不足が深刻なため、「ビーチバレーコートの建設計画の白紙撤回」と「跡地での保育園の建設」を求めるとされています。

この建設計画については、区議会で、私を始め多くの議員から問題点が指摘され、議論が重ねられてきました。

耐用年数が残る校舎を前倒しで解体してしまうなど無駄が多い点、事前キャンプを招致するというゴールにも確約はない点、オリンピック後の活用プランにも疑問がある点など、これまでの委員会や定例会でも多くの問題を指摘させていただきました。

しかし、最大の問題は、区民にそもそもニーズがない、という点です。

跡地にビーチバレーコートを建設してほしいという区民の声は、計画当初から今に至るまで、一度も聞いたことがありません。ニーズが明らかではないビーチバレーコートは不要。それよりも、区民が求める子育てに区の財産を役立てよう。私は何度も訴えてまいりました。

この陳情は、そうした区民の声の象徴です。

確かに、保育所については、コート横に60名定員の規模で新たな保育所を整備するなどの計画変更が行われ、一定の対応は見られました。しかし、仮にコート敷地を含めて保育所を作れば、さらに30名のお子さんをお預かりすることができたと、過去にご答弁いただきました。

たったの30名ではありません。陳情にもあり、また、皆さんも先刻ご承知のとおりですが、杉並区は、「保育緊急事態」を宣言しているわけです。増やせる定員は、たとえ1人でも増やす。 それが、区が、我々が、今やるべきことなのではないでしょうか。

最近、世間で話題になった、おむつメーカーのコマーシャルをご存知でしょうか。新生児を抱え、お父さんは仕事で不在、ご両親の助けもなく、いわゆる「ワンオペ育児」 と呼ばれる厳しい状況でお母さんが奮闘します。

30名のお子さんを追加でお預かりできれば、杉並でワンオペ育児に追われるお母さん、お父さんを何人も笑顔にできる。しかも、この先何十年にもわたってです。

1人でも多くの子ども、お母さん、お父さんのため、できることはすべてやる。それが、今の我々の使命だと思います。なぜあえて、必要性も緊急性も低いビーチバレーコートを建設するのか。私も、陳情者の方と同様、到底納得ができません。

2点目は、手続面での問題です。本陳情は、平成28年8月30日に受理されておりました。総務財政委員会が陳情を審査したのは、平成29年4月17日です。なぜ、議会としての採択・不採択の判断が、いまさらになって行われているのでしょうか。

もちろん、委員会も多くの議案を抱え、対応に時間がかかることは理解できます。しかし、本陳情は、受理後に委員会に付託され、閉会中の継続審査事項にも入っていましたので、委員会は、いつでも、審査可能であったはずです。

陳情受理後、もっと早い段階で審査を行い、陳情者から趣旨説明を求めたりすることで、計画変更に意見を反映させることができた可能性もあります。

今回の陳情は、合わせて38名の区民の皆様から寄せられています。代表の陳情者の方は、育児休職中のお母さんだそうです。その他37名の皆さんも、同じような立場のお母さん方でしょうか。

しかし、今回の陳情は、この38名だけの声と捉えるべきではありません。似た境遇のお母さん方は、区内に何十人・何百人といらっしゃいます。そのお母さん方を支えるご家族はいったい何人いらっしゃるでしょう。お母さん方の職場では、何人の同僚の方がお母さんの復帰を待っているでしょう。

38名の声の後ろには、形にならない大きな区民の声があります。 区も、我々も、もっと真摯に、こうした声に耳を傾けるべきではないでしょうか。

以上2点の理由から、本陳情に対する委員会の不採択の判断には、反対いたします。

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